いくら駆け出しのコメディアンのイベントだとしても、公演中に客席にて大声で電話するのは非常識だ。このほどそんな態度の観客の女性にうんざりしたコメディアンがその行為を茶化すと、怒った観客はコメディアンの顔にパンチをお見舞いした。しかしこのコメディアンは元ボクサーだったことから、軽々とパンチを避けると会場は大盛り上がり。ボクサーとコメディアンの両方のスキルを発揮した対応に「最高だよ!」と称賛のコメントが続出した。『LADbible』などが伝えている。
英ノース・ヨークシャー州ミドルズブラで、若手のコメディアンが集まってスタンダップコメディのイベントが開催された。
コメディアンのジェームズ・キルヴィントンさん(James Kilvington、32)は、ロックダウンとなる1年ほど前からコメディアンとしての活動を始めたという。徐々に名を馳せていたジェームズさんは、今回のイベントには司会として参加していた。
イベントは若手コメディアンが中心だったので、チケットの価格は安く設定されていた。その影響もあって「初めてスタンダップコメディを観に来た」という人も多かった。
こうした初心者のために観客にはイベント中のルールが丁寧に説明されていたそうだが、ある1人の女性客がそのルールを無視して会場内で電話していた。スタッフが2、3回ほど静かにするように注意したものの、それでも女性は大声での電話を続けており、会場は出演者や観客たちの苛立ちで嫌な空気が流れていたという。
「イベントが気に入らないなら帰ってくれ」とジェームズさんも直接注意をしたが、女性は相当酔っており聞く耳を持たなかった。
ジェームズさんは「イベントが半分ほど終わった頃でしたね、私がステージに戻るとその女性がちょうど出て行ったので、会場の空気がリラックスしたんです」と厄介者がいなくなって皆が安堵していたと話す。
そしてコメディアンであるジェームズさんは、これを笑いに変えようとして「やれやれ、やっと彼女が出て行ってくれたよ」「どんだけ酔っ払ってるんだい?」と茶化した。するとこの言葉が電話していた女性の耳に届いたようで、