人間よりも鋭い嗅覚を持つ動物が、行方不明者の捜索にあたることはめずらしくないだろう。もっともよく知られているのは警察犬の存在だが、このたびタイ北部で16日間も森の中をさまよっていた男性がゾウの助けにより奇跡的に発見されたというニュースが届いた。『Chiang Rai Times』『sanook.com』などが伝えている。
去る7月28日、16日間も行方不明だったタイのチェンマイ県サンサーイ地区に住むアーモンさん(Amorn Wongsurit、58)がバーンポン地区の森にある竹林で発見され、保護された。
ハングドン警察によると、7月13日にバーンポン地区バンメイカニン村の住民が森のそばにバイクが放置されていることを村長に報告したのがはじまりだったという。当初、村人たちは森の中で食べ物を探していた人のものだと思っていたが、16日になってもバイクは同じ場所に放置されたまま横転していたため村長が警察に通報した。
警察の調べにより、バイクはパタマさん(Pattama)という女性のものであること判明した。彼女は警察から連絡を受けた日にバイクを引き取りに来たが、アーモンさんについては何も語らなかったそうで、アーモンさんとは無関係だったと見られている。
それから1週間ほど経った7月24日、アーモンさんの親族からハングドン警察に「アーモンが失踪して家に帰らない」との連絡が入った。 彼は7月12日にバイクに乗って家を出て、食材を探しに近くの森に向かったことが分かった。アーモンさんは健忘症だったため、森の中で迷っているのではないかと心配されていたのだ。
連絡を受けた警察は地元の救助隊や村人と合流しすぐに捜索を開始したが、