米オハイオ州にある畜産農場の糞尿貯留ピットで今月10日、30代の3兄弟が意識不明の状態で発見された。3人は有毒ガスを吸って意識を失い、ピット内に転落した可能性が高いという。『People.com』『New York Post』などが伝えている。
米オハイオ州マーサー郡セント・ヘンリーにある家族経営の畜産農場で今月10日、ブラッドさん(Brad、35)、トッドさん(Todd、31)、ゲイリー・ウェブカーさん(Gary Wuebker、37)の3兄弟が糞尿貯留ピット内に転落し、搬送先の病院で亡くなった。
ウェブカーさん一家の大規模な畜産農場の敷地内には、家畜の糞尿を肥料として利用するために貯留しておくコンクリート製の糞尿貯留ピットがあり、3人は朝からポンプのメンテナンスを行っていた。
異常に気付き、最初に緊急通報をしたのは3兄弟の母親で「息子1人が糞尿貯留ピット内で意識を失っている。中で何かをしていたようだ」と伝えたという。そしてその直後、救急隊員らは「3兄弟全員がピット内に転落している」と他の家族から通報を受け、現場には消防隊のダイブチームらも駆けつけた。
3兄弟の救出にはロープやはしごが使われ、通報から20分後には全員がピットから引き揚げられた。しかしながら3人は搬送先の病院でその日のうちに息を引き取っており、トッドさんとゲイリーさんの死因は事故による窒息死であることが判明している。
オハイオ州立大学によると、