先月下旬、フィリピン中部パナイ島にある冷凍食品会社のソーセージ工場で、18歳男性がミートミキサーに巻き込まれ窒息死した。男性は2週間前に同工場で働き始めたばかりで、工場は事故後に立ち入り検査に入ったフィリピン労働雇用省によって閉鎖を命じられている。『Philnews.ph』『The Philippine Star』などが伝えた。
6月22日、パナイ島イロイロ市ラパズにある冷凍食品会社「Manokan & Frozen Foods」のソーセージ工場で、ジョマー・ジュンコさん(Jomar Junco、18)が、稼働中のミートミキサーに巻き込まれて死亡した。事故が起こったのは午前7時半頃で、ジョマーさんは右手を突っ込んでミキサーに巻き込まれ、そのまま頭から機械に引き込まれて動きがとれなくなったようだ。
ジョマーさんは2週間前に働き始めたばかりだったが、1人でミートミキサーを作動させて上半身がはまり込み、機械から脚だけ突き出した状態で動かなくなっているところを同僚が発見した。警察が駆けつけたのは事故発生の約1時間半後で、機械から引っ張り出されたジョマーさんはその場で死亡が確認された。
工場のオーナーは事故直後、地元メディアのインタビューに「ジョマーさんを発見した従業員はすぐに機械を停止しましたが、このような悲劇が起こってしまったことは誠に遺憾です。ジョマーさんはパッキング担当で、ミートミキサーの使い方さえも分からなかったはずです」と声を詰まらせて語っていた。
警察はジョマーさんは窒息死したものとみて捜査を進めていたが、