イタリア南部チレントのビーチで今月17日、2頭のラブラドール・レトリバーが大活躍した。2頭はイタリア海難救助犬学校「SICS(Italian School of Water Rescue Dogs)」で特別な訓練を受けた海難救助犬で、ハンドラーと一緒に15歳の少女を救ったのだ。『The Dodo』などが伝えている。
伊南部チレントにあるパリヌーロのビーチで17日午後5時頃、15歳のイレニアさん(Ilenia)が離岸流に流され岸に戻れなくなってしまった。
一旦離岸流に乗ってしまうと沖まで流されてしまうため危険で、「SICS」のメンバーであるラブラドール・レトリバーの“イゴール(Igor)”と“ルナ(Luna)”がハンドラーと一緒に海に飛び込んだ。
最初にイレニアさんのもとに辿り着いたのはイエローの被毛を持つルナのチームで、ハンドラーとともに救命ブイで安全を確保すると岸に向かって泳ぎ始めた。
その後、ブラックのラブラドール・レトリバーであるイゴールのチームが追い付き、ここで救助をバトンタッチ。イレニアさんはイゴールの体の後ろにしがみつくと、無事に岸まで辿り着くことができた。
この時の様子は動画に収められて拡散しており、ライフジャケットを付けた2頭が波に体を大きく揺さぶられながらも、必死に岸に向かう様子が映し出されている。動画には「ヒーロー犬、よくやった」「日頃の訓練の賜物だね」とレスキューチームを称賛する声が多数あがっており、