親知らず4本を含めて全部で32本といわれる永久歯だが、このたびインドのビハール州に暮らす17歳少年の顎から、82本の小さな歯(正式には歯の組織)が摘出された。『Bharat Times』『LADbible』などが伝えている。
印ビハール州在住のニティーシュ・クマールさん(Nitish Kumar、17)の両顎から今月7日、82本の歯の組織が摘出された。
二ティーシュさんは5年ほど前から顎が腫れ始め、デリー、コルカタ、バラナシなどの大都市の病院を訪ねたものの適切な治療が行われることはなかった。そこでビハール州パトナーにある「インディラ・ガンジー・インスティテュート・オブ・メディカル・サイエンシズ(Indira Gandhi Institute of Medical Sciences、以下IGIMS)」の医師に相談したところ、「複雑性歯牙腫」であることが判明した。
歯牙腫とは歯の芽となる歯胚が形成される時に異常があり、組織が正常に形づくられなかった状態のことで、腫瘍の中に歯の組織を含んでいる。ニティーシュさんの場合、両顎下内部にできた腫瘍の中に多数の歯の組織が形成されており、これが手術で摘出された。
ニティーシュさんを最初に診察した医師は、当時の様子について「両顎は大きく腫れあがり、顔の輪郭が変形していました。口の開閉にも痛みを感じ、食事を摂ることも困難だったようです」と述べており、