スプーン1杯分のパウダー状の補助食品をそのまま口にするという奇妙なチャレンジが流行している。しかしこのチャレンジは心臓発作を起こす可能性が高く、4月には20歳の女性が病院に運ばれた。今も続くこの危険なチャレンジに専門家が警鐘を鳴らし、『New York Post』など多くのメディアも今月に入ってこの話題を取り上げて注意喚起した。
TikTokで流行している新しいチャレンジは「ドライ・スクーピング(dry scooping)」と呼ばれている。“ドライ”は渇いた、“スクーピング”はすくうことを意味しており、パウダー状のサプリメント「プレ・ワークアウト」をスプーンですくい、水などの液体に混ぜることなくそのまま摂取するというものだ。
運動の効果をより高めるために「粉の状態のままで摂取することが望ましい」と唱える者がいたようだが、実際に効果のほどは明らかになっていない。
そんななか定額制のSNS「OnlyFans」で有名な米フロリダ州出身のブリアトニー・ポーティロさん(Briatney Portillo、20)が今年4月、フィットネス関連のインフルエンサーらがこのチャレンジを行っているのを見て、ドライ・スクーピングに挑戦した。
ジムで運動を行う前にスプーン1杯分のプレ・ワークアウトのパウダーを摂取して身体を動かし始めると、ブリアトニーさんは全身の痒みや胸の痛みを感じ始めた。
それらは次第に和らいだというが、次は頭痛や吐き気に襲われたので運動を切り上げて帰宅した。その日はストリッパーとしての仕事があり、自宅でシャワーを浴びると症状が少し落ち着いたので職場に向かったという。
「職場のロッカールームでビキニに着替えていた時に大量の汗をかき始め、胸の痛みや頭痛がぶり返してきました。私は20歳と若いですし、今までこんな痛みを感じたことはありませんでした。」
「その痛みが身体の左側全体に広がった時、職場のマネージャーが救急車を呼んでくれたのです。」
そのように当時の痛みを振り返るブリアトニーさんだが、