エリザベス女王(95)の公式誕生日である英時間12日、ウィンザー城で特別行事が開催された。パンデミックのため通常の盛大な祝賀行事は昨年に引き続き縮小され、女王は中庭でおよそ30分間にわたる特別式典に出席した。
毎年6月の第2土曜日に指定されているエリザベス女王の公式誕生日には、通常「トゥルーピング・ザ・カラー」と呼ばれる盛大な祝賀行事がバッキンガム宮殿周辺で開催される。1400人以上の近衛兵、およそ400人の音楽隊、そして200頭もの馬が参加するパレードが行われ、宮殿バルコニーには王室メンバーが勢揃いするのが恒例だ。
しかし今年もパンデミックのため2年連続で縮小版式典が女王の滞在するウィンザー城で行われた。新型コロナ対策のためパレードはおよそ275人の軍人と70頭の馬が参加し、社会的距離を置いて行われた。昨年の軍人85人に比べると規模は拡大している。
当日は午前11時過ぎ、女王が中庭に設置された白い小さなテント内の椅子に向かうと敬礼で迎えられ、国歌が演奏された。女王の傍らには、女王のいとこで英近衛歩兵連隊スコッツガーズの大佐、ケント公エドワード王子が伴った。
縮小された「トゥルーピング・ザ・カラー」では、パンデミックの際に地域社会やNHS(国民保健サービス)を支援したり、海外での軍事行動や故エディンバラ公フィリップ王配の葬儀に参加した兵士らが集まった。中庭の芝生にはスコッツガーズに加え、昨年よりも多くの連隊が参加、王立騎馬砲兵・国王中隊(King’s Troop, Royal Horse Artillery)が第一次世界大戦中に作られた銃を構えてパレードに加わった。
着席した女王は、近衛師団の軍楽隊が演奏する音楽に合わせて足でリズムを取り、