エリザベス女王が現地時間11日、伝統行事である国会開会式(The State Opening of Parliament)で恒例の演説を行った。ウェストミンスター宮殿(国会議事堂)に到着した女王は、チャールズ皇太子に付き添われて玉座に座り、伝統的なローブや王冠などは身につけず議会を開会するための演説を行った。
英国の国会開会式は、政府の施政方針を示すエリザベス女王の演説により、議会が正式に始まることを意味する伝統行事だ。立法府の3つの構成要素である上院(貴族院)、下院(庶民院)、議会における女王(君主)が一堂に集結する、唯一の定期的な場である。
伝統的には国会議事堂に到着した女王が式典のローブを着用し、上院玉座に着席するのが習慣だ。しかし今回女王はローブを身につけず、花柄のドレスの上に刺繍を施したライラック色のロングコートを羽織り、同色の帽子を被って姿を見せた。
通常の式典は600人以上が出席し華やかな雰囲気に包まれるが、今回はパンデミックの影響で規模が縮小された。出席者は新型コロナウイルス検査が陰性であり、マスクを着用しなければならない。この日は演説を行う女王だけがマスクをつけずに出席した。
以前は女王の玉座の隣には配偶者が並び、エディンバラ公フィリップ王配や代理のチャールズ皇太子が着席していた。しかし今回、女王は1人で玉座に座ることになった。
女王に付き添ったチャールズ皇太子は、