お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次が19日、総合司会を務める『スッキリ』(日本テレビ系)で4月3日に心不全のため亡くなった俳優の田村正和さん(享年77歳)とドラマで共演した時の思い出を語った。ストイックな役づくりで知られ“完璧主義者”とも言われた田村さんだったが、共演者にはおおらかで「温かい人だった」と偲んだ。
加藤浩次が田村正和さんと共演したのは、2000年10月~12月に放送されたドラマ『オヤジぃ。』(TBS系)だ。内科医を開業する絵に描いたような頑固親父(田村さん)と、その一家が繰り広げる賑やかな生活を描いている。加藤はその病院を訪れる製薬会社の営業マン役で、田村さんと2人のシーンが多かったそうだ。
同作品がドラマデビューとなった加藤だが、実は芝居をすることに自信がなく嫌だったという。だが田村さんが主演のドラマだと知った加藤は、テレビで見てきた“田村正和”という俳優に「すごい興味があった」ことから出演することを承諾した。そして現場に入って「極楽とんぼの加藤浩次と申します」と挨拶すると「フフッ、知ってる」と返され、「お芝居初めてなんです」と続けると「好きにやっていいよ、好きに」と田村さんは終始穏やかだったことを振り返った。
当時のTBSドラマはまず簡単なセットを組んで、出演者は私服のままリハーサルを行ってから本番を行う流れだったという。リハーサルとはいえ台詞は完全に頭に入っていなければならなかったが、