同センターでマネージャーを務めるリー・スチュワートさん(Lee Stewart)も「数年ほど行方不明になった猫と飼い主と再会させたことはありますが、20年も行方不明だった猫なんて初めてのケースです」と非常に驚いたという。
こうしてクリスティンさんのもとに帰ってきたフィービーだったが、脳腫瘍を患って発作を起こしており、診察した獣医は「フィービーにとって最良の方法は安らかに死なせてあげることだろう」と安楽死を勧めた。
その後、フィービーは2日間、クリスティンさんからたっぷりの愛情を受けて安らかに息を引き取ったそうだ。
クリスティンさんはフィービーとの再会から別れについてこう振り返っている。
「フィービーが私たちのもとを離れてから、世話をしていた人が見つかるといいのですが。フィービーがどのように過ごしてきたのかを尋ねてみたいのです。」
「発見されたばかりのフィービーを再び手放すのは大変つらいことでした。でもフィービーと最期に少しでも一緒に過ごせて良かったのかもしれません。」
「(フィービーが見つかり、お別れをしたことは)私たちにとっても区切りとなりました。フィービーがこんなにも長生きしてくれたことを嬉しく思っています。きっと面倒を見てくれていた人たちに大事にされていたのでしょう。」
猫の一般的な平均寿命は12歳から16歳と言われており、22歳だったフィービーはかなりの長寿猫だった。なおRSPCAは「これこそが、ペットにマイクロチップをつけることがいかに大切なのかが分かる事例です」と述べている。
画像は『Metro 2021年3月11日付「Cat missing for 20 years reunited with owner for last two days of its life」(Picture: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)