様々な障がいを持って生まれ、「1年以上生きることはないだろう」と医師に言われながら37歳を迎えた女性が『Born Different』などのインタビューに応じた。彼女が障がいに屈せず、前向きに生きる姿には「輝きを失わないで」「インスパイアされた」という声が多数あがっている。
米カリフォルニア州サンフランシスコ在住の自称コメディアン、ケリー・リンチさん(Kelly Lynch、37)は眼球が一つしかなく、2本の脊柱を持ち、頭に3本目の手が付いたまま誕生した。ケリーさんは2人で一つの身体を共有する結合双生児だったが、双胎の片割れが子宮の中で上手く育つことができなかったのだ。
誕生後、医師は機能していなかった3本目の手を切除したものの、ケリーさんは成長するにつれて脊柱後側弯症に苦しむようになった。そのためケリーさんの身長は117センチしかなく、湾曲した背中により肺のスペースが狭くなった結果、呼吸にも影響が出るようになった。
ケリーさんは「私は友達と羽目を外したり、コンサートに行ったり、アート作品を鑑賞することが好き。でも『肺動脈性肺高血圧症(PAH)』を患うようになって、外出がめっきり減ったわね。動悸や息切れが酷くて、24時間の酸素吸入が欠かせなくなってしまったの。ただいつでも外出できるように、携帯用の吸入器を持っているのよ」と語り、最近になって心臓から肺へ血液を送る血管(肺動脈)の血圧が高くなるPAHを発症したことを明かした。
ケリーさんはPAHについて「つらかったわ。両親は私に何と言っていいかわからなかったと思う。PAHは難病で、進行すると命にかかわるからね」と述べるも、「どんな病気を持っていても、自分らしく生きることが大切だと思うの。一人ひとり、みんな違うわけだし、私は自分のことを生意気で、面白くて、美しいと思ってる。だから病気に屈することはしたくない」と宣言している。
そんなケリーさんの心の支えとなっているのが1年前から始めたというTikTokで、