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writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】20万円のチップに大喜びしたウェイトレス、詐欺と知り落胆も店が同額をプレゼント(米)

店側から支払われることがなかった。エミリーさんは店側の対応に納得がいかなかったため、レシートの写真とともに「店側がチップを支払ってくれない」といった内容をFacebookに投稿した。すると多くの関心を集め、地元メディアに報じられたことで同店に非難の声が集まり、嫌がらせや脅迫めいた電話が鳴り響いた。

しかし12月2日になって事態が急転した。実は店側で2000ドルとチップ欄に書いた男性のカード決済を処理しようとしたが、カードが無効で拒否されていた。その後、カード会社に問い合わせたところ2000ドルはおろか食事代の69ドルさえも支払われておらず、詐欺だったことが判明した。

この男性は後日、図々しくも店側にエミリーさんがチップを受け取ったかどうか確認の電話までかけてきたそうだ。店側はカード決済ができていないため男性に再度来店するように伝えたが、彼が店にやってくることはなかった。また男性は非通知で電話をかけてきたため、店側では番号を控えることができなかったという。

ショックを隠しきれないエミリーさんだったが、後にFacebookで次のように綴っている。

「チップを支払った男のことが分かりました。彼のクレジットカードの支払いは詐欺だったのです。そして私は店のオーナーと話し合った結果、オーナーからクリスマスギフトとして2069ドル(約21万5500円)をプレゼントすると言われたのです。」

「皆さん、男の情報を集めてくださって本当にありがとうございました。しかし残念ながら、それは真実ではありませんでした。本当に悲しいことです。あと誤解の無いようにもう一度言います。私は自分が働くお店について悪く思われたり、嫌がらせの電話を受けることを懸念し、自分からメディアに連絡することはしていません。」

「レストランは今、大変なことになっています。あと私は今回のこと以外では、この仕事を本当に愛しているのです。」

エミリーさんが働くシーフードレストラン「Red hook seafood」(画像は『Kens 5 2020年12月3日付「Server gets $2,000 tip, but restaurant says it can’t process a tip that big」(Credit: Emily Bauer)』のスクリーンショット)

これまでにほとんどのメディアが今回の件について「チップを従業員に支払わない非情なレストラン」として報じてきたが、エミリーさんは状況を誤解していたとして「店側に迷惑をかけるつもりはなかった」と謝罪した。

同店のオーナーであるジョン・チェン氏(John Cheng)は「今はクリスマスの時期なので誰もが大きな出費で苦労していると思います。私はクリスマスプレゼントとして彼女に小切手を与えることにしました」と語った。

エミリーさんによる誤解から多くの非難を浴びることとなった同店には、いまだに誹謗中傷の電話がかかってくるそうだ。そして今月4日、同店のFacebookには無効なカードを使用したカップルの写真が投稿され「見かけた際には警察に通報して欲しい」と呼びかけている。

画像は『Kens 5 2020年12月3日付「Server gets $2,000 tip, but restaurant says it can’t process a tip that big」(Credit: Emily Bauer)』『Redhookseafood 2020年12月4日付Facebook「These past few days have been a disaster we know we should handled the situation better.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

カード詐欺を働いたと見られるカップル(画像は『Redhookseafood 2020年12月4日付Facebook「These past few days have been a disaster we know we should handled the situation better.」』のスクリーンショット)

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