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writer : ac

【海外発!Breaking News】2時間毎に日焼け止め、外遊びができない光線過敏症の1歳児 両親は「普通の生活をさせたい」(豪)<動画あり>

ジョージ君の場合、母スカイさんと父ポールさん(Paul)の両方がXPの原因遺伝子を持っていた。XPの患者は紫外線によってDNAが損傷しても修復できず、皮膚がんになる確率は健康な人の約1000倍(2000倍とも)になるという。皮膚がんができてしまったら早めに切除することが大切で、患者の30%は視力の低下や難聴、また転びやすくなるなどの神経症状を併発するという。ただ神経症状の原因は分かっておらず、進行すると介護が必要になることもある。

ポールさんは「XPであると分かった時はかなりショックでした。今まで普通にしていたことができなくなるわけですからね」と語ると、こう続けた。

「XPの診断が遅れるケースも少なくありませんが、ジョージは早い段階でXPとわかったので、紫外線を浴びないようにできる限りのことは行っています。毎日2時間ごとに日焼け止めをつけ、家の中では遮光ブラインドを使用しています。また車にもUVカットフィルムを貼るなどの様々な対策が必要です。ただジョージが遊ぶことができるのは早朝か夜遅くだけで、私たちはジョージのために自宅改装を考えています。」

しっかりと紫外線を遮断することが大切(画像は『9Now 2020年11月29日付「Toddler allergic to the sun suffering from rare genetic condition」(Supplied)』のスクリーンショット)

実はスカイさんは2月に第3子の出産を控えており、夫妻は「両親とも保因者の赤ちゃんは4分の1の確率でXPである可能性があり、今から心配しています」と明かした。

なおジョージ君の診断を受け、ポールさんのきょうだいが10月末にクラウドファンディングサイト「GoFundMe」を開設しており、自宅の改装費用などの寄付を呼びかけた。また夫妻は先月末、豪メディアに出演してXPについての理解を求め、「ジョージをできるだけ普通に育ててあげたい。紫外線を気にしないですむ、ブランコやトランポリンなどの遊具を備えた遊び場を自宅とつなげて作ってあげたい」と訴えた。

「できるだけ普通に育てたい」と語る両親とジョージ君(画像は『GoFundMe 2020年10月23日付「Help us build a safe environment for George」』のスクリーンショット)

こうしてジョージ君のニュースはSNSや地域コミュニティでも話題となって拡散し、日本時間11日の時点で「GoFundMe」には目標額8万豪ドル(約626万円)に対し、8万4千豪ドル(約658万円)を超える寄付が集まっている。サイトには「幸運を祈る」「ジョージ君が思い切り外で遊べるようになるといいね」「治療法が見つかるといいね」といった温かいメッセージが多数届いており、夫妻は最後にこう語った。

「たくさんの人々がジョージのニュースをシェアしてくれたことに心から感謝しています。私たちはこの困難を乗り越え、家族5人で素敵な思い出を作っていきたいと思います。」

画像は『GoFundMe 2020年10月23日付「Help us build a safe environment for George」』『9Now 2020年11月29日付「Toddler allergic to the sun suffering from rare genetic condition」(Supplied)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

紫外線で顔が火傷したような状態になったジョージ君(画像は『9Now 2020年11月29日付「Toddler allergic to the sun suffering from rare genetic condition」(Supplied)』のスクリーンショット)

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