キャッシュカードやクレジットカードの暗証番号は他人に悟られるようなものにしてはいけないことは常識だが、シンガポールではATMに置き忘れてあったデビットカードの暗証番号を偶然にも見破り、まんまと現金を引き出した男がいた。男は運試しのつもりだったようだが、刑務所行きを命じられてしまったという。『TODAYonline』『RedChili21 MY』などが伝えている。
シンガポールで今月18日に行われた裁判で、ATMに置き忘れてあったデビットカードを不正利用し現金を引き出したとして、ヤップ・イサン(Yap Yi San、39)が有罪判決を下された。
ヤップは4月2日午後7時50分頃、トアパヨ(Toa Payoh)にあるATMを訪れた際に機械からビープ音が鳴っていたことで、カードの差し込み口にデビットカードがあることに気づいた。ヤップはそのカードをポケットに入れ、自分のカードで現金を引き出した後にその場を離れた。
ヤップはカードを警察に届けることなく別の場所にあるATMに移動し、デビットカードを取り出して運試しに暗証番号を入力してみることにした。はじめに「000000」と入力したがうまくいかず、次に「999999」と入力してみたものの、やはりうまくいかなかった。
そして3回目に「888888」と入力したところ照合され、1万8000シンガポール・ドル(約140万円)の残高が表示された。ヤップは自分の後ろに長蛇の列ができていたため、