アメリカ合衆国移民・関税執行局(U.S. Immigration and Customs Enforcement、略してICE)を揶揄していると思われる。
ヴァンはさらにブレンダーへ追加の漂白剤と赤い液体、青い粉を投入して混ぜた。この赤い液体が何なのかヴァンは明言していないが、動画ではこの液体を「blood of innocent black men(無実の黒人男性の血)」と呼んでいる。最後にそれらを用意していた氷入りの漂白剤に「あぁ、なんて美しい青色だ」と言いながら注ぎ入れ「ブルー・ライヴズ・マター」を作り上げた。
ヴァンは「(環境に配慮して)ストローを刺す必要がない蓋がついているけど、このままストローを添えて提供するよ。だってほら、警官は自分たちのことしか考えていないからね」とコメントを残し、40秒ほどの動画は終了している。
ヴァンの投稿したこの動画はTikTokのガイドラインに違反するとしてすでに削除されているものの、現在もTwitterなどを通じて拡散されているようだ。
今回の騒動について、スターバックスはこの件を把握していると認めたものの「ヴァンの雇用主はあくまで店舗の入っているターゲットだ」としてコメントを控えている。とはいえ、ヴァンのこの動画に対しては「他者への暴力的な脅威ある行動と動画である」として非難した。
その後、ターゲットはヴァンの一連の不適切な行動について、以下のように声明を発表した。
「ターゲットでは厳格な食品安全手順を順守しており、この従業員の振る舞いはそれらに著しく違反しています。」
「このはた迷惑な動画に対し、皆様に深く謝罪いたします。」
さらにターゲットの広報担当者は「この従業員と話した結果、このドリンクは実際に顧客には提供されていないことを確認しました」「ターゲットではこのような行動を容認するわけにはいきません。すべてのお客様は敬意をもって扱われるべきなのです。私たちはこの騒動を引き起こした者を解雇しました」と明かした。
この騒動の後、ヴァンのTwitterアカウントは非公式に変更されたものの、彼はその後Facebookに『All I Want for Christmas is More Dead Cops(クリスマスに欲しいものはもっと死んだ警官たち)』という曲のリンクを投稿しており、懲りた様子は見られないようだ。
ちなみにスターバックス店員の差別的行動については、7月にもミネソタ州のターゲット店舗内にあるスターバックスにて従業員がイスラム教徒の女性に差別的な言葉を使ったとして問題になっていた。
画像は『The US Sun 2020年9月2日付「‘DISGUSTING’ Target sacks worker who made ‘toxic’ Blue Lives Matter drink containing ‘bleach and blood of an innocent black man’」(Credit: TikTok)』『Daily Mail Online 2020年9月2日付「Target fires worker who made ‘Blue Lives Matter’ drink containing ‘bleach, ice and the blood of an innocent black man’ in TikTok video at in-store Starbucks」(Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)