マルチタレントの“しょこたん”こと中川翔子の父親で、やはりマルチタレントとして活躍した中川勝彦さんが白血病により1994年9月17日に32歳で亡くなって今年で二十七回忌を迎えた。“しょこたん”の母親・中川桂子さんがTwitterで勝彦さんの思い出をつぶやくなか「子供を作ろう」と言われたエピソードは感慨深い。
中川勝彦さんは俳優として大林宣彦監督による映画『ねらわれた学園』(1981年)や『転校生』(1982年)、高倉健主演映画『海峡』(1982年)などに出演する一方で、アーティストとしても活躍した。アルバム『してみたい』(1984年2月22日発売)のプロモーションを兼ねてフジテレビ系深夜番組『オールナイトフジ』にゲスト出演した時は、綺麗にメイクした姿で「デヴィッド・ボウイ」への憧れを語っていた。
中川勝彦さんと中川桂子さんの間に女の子(中川翔子)が誕生したのは1985年5月5日なので、その翌年のことだ。桂子さんは夫・勝彦さんの二十七回忌を迎えた翌日、Twitterで「昨日は色々なことを思い出しました」とその頃を振り返った。
勝彦さんから「子供を作ろう」と言われた時に、桂子さんは「何故? まだデビューしたてなのに」と心配した。すると勝彦さんは「自分が忙しくて会えない時に桂子さんが淋しくならないように」と真意を話してくれたという。
そのことを思い出して「翔子を遺してくれて感謝ですが 貴方がいないのは淋しいです」という桂子さんのツイートに、