米時間23日に放送された人気オーディション番組に、メーガン妃がビデオ出演を果たした。同番組のファンだという妃は出場者の一人、アーチー・ウィリアムズさんという59歳の黒人男性を応援し続けていたが、それは単に息子と名前が同じだからという理由だけではなかった。
歌、マジック、コメディなど自身の持つ高いスキルを競い合うアメリカの人気オーディション番組『America’s Got Talent』。出場者が毎週高レベルのスキルを披露し勝ち進んでいく同番組の最終回が、現地時間23日に放送された。ファイナリストの一人、アーチー・ウィリアムズさんのパフォーマンス直前には、ある超ビッグセレブからサプライズのビデオメッセージが届いた。
成功を夢見る10代や20代の若い出演者が多く集まる同番組で、59歳でオーディションに参加したアーチーさんは当初から異色の存在だったが、彼はオーディション序盤で自身の壮絶な過去を明かし、審査員や観客を驚かせた人物である。アーチーさんは無実でありながら、22歳の時に加重性的暴行ならびに殺人未遂で有罪判決を受けルイジアナ州立刑務所に収監され、36年超という長い月日を奪われた過去を告白。収監から12年が過ぎた頃から、DNA鑑定などから冤罪証明を行う非営利活動機関「イノセンス・プロジェクト」とともに無実の証明を求めて闘い続け、2019年にようやく刑務所から出所したのだった。
そのような壮絶な過去を番組の中で振り返り、
「自分が無実であることはわかっていました。私は罪など犯していなかった。だけど貧しい黒人少年だった自分には、ルイジアナ州を相手に闘うだけの経済力はありませんでした。」
「(刑務所で過ごした)数日が数週間になり、数週間はやがて数か月、数年、そして数十年と続きました。それはまるで悪夢のような日々でした。」
と語ってきたアーチーさんだったが、