窃盗などの罪により刑務所行きを宣告されていた男が自殺を装い死亡届を捏造して罰から逃れようとしたが、スペルミスにより死亡届の偽造が発覚したというニュースがアメリカより届いた。この男性は死亡届の捏造の罪によりさらに刑期が延びる可能性が高いという。『Mirror』『9News』などが伝えている。
米ニューヨーク州ロングアイランドに住むロバート・バーガー(Robert Berger、25)は2018年12月に盗難車だったレクサスの所持、昨年6月にはトラックを盗もうとした疑いで有罪とされていた。
昨年10月22日の裁判で1年間の投獄が言い渡される予定だったが、刑務所に入りたくなかったロバートは自殺したことにして死亡届を偽造したのだ。当日は担当のメイヤー・モザ弁護士(Meir Moza)が裁判所に出廷し「ロバートは死亡した」と裁判官に伝えた。そして10月28日にメイヤー弁護士はロバートの婚約者から受け取った死亡届のコピーを地方検察に提出した。
受け取った死亡届に違和感を覚えた検察は「よく見てみると発行元の名前の一部である“Registry”が“Regsitry”になっているスペルミスを見つけました。発行元のニュージャージー州の保健省に問い合わせると、偽の死亡届だと分かったのです」と明かしており、その後の調査でさらにフォントのサイズとタイプの違いも発覚した。
メイヤー弁護士は「当時ロバートが有罪を認めることと引換えに、検察が処分を軽減する話し合いをしていましたが、ロバートの婚約者から彼の死を知り、死亡届を受け取って提出しました。検察官に死亡届が偽物だと言われるまで気付きませんでした。私はただ巻き込まれただけです」と、