末期がんを宣告された92歳の男性が、同じ病院に入院していた83歳の妻と最期の別れの瞬間を撮影した写真がイギリスより届いた。看護師が機転を利かせて撮ったツーショットにまつわるストーリーを『Mirror』『Metro』などが伝えている。
英スタッフォードシャー州バートンの「バートン・クィーンズ病院(Burton’s Queen’s Hospital)」で5月末、ジョン・ウィルソンさん(John Wilson、92)が末期がんを宣告された。同病院には結婚してから62年連れ添った妻のマジョリーさん(Marjorie、88)も別の病気の治療のために入院していた。
ジョンさんの体力が徐々に落ち始めた頃、マジョリーさんは介護施設へ移ることが分かった。そこで看護師のエマ・バーカーさん(Emma Barker)のアイディアでジョンさんとマジョリーさんのベッドを隣同士に移動させ、2人のために最後となるかもしれない別れの時間を作ったという。
2人は10分間もお互いの手を握っていたが、エマさんは家族にこの様子を見せるためその姿を写真に収めた。そして当時の心境をこのように語っている。
「結婚して60年以上も一緒にいること、ましてもう会うことは無いと知るその気持ちは想像もできないわ。2人のこの写真は感動的で力強く、見る人みんなが涙しました。」
この別れの後、6月15日にジョンさんはアッシュボーン(Ashbourne)にある自宅で亡くなった。撮影された写真は夫妻の最後のツーショットになったという。
夫妻の息子であるカートさん(Kurt)は、