世界遺産のグレート・バリア・リーフなど美しい海で知られるオーストラリアでは、多くのマリンスポーツが楽しまれている。ただしその美しい海に魅了されているのは、人間だけではなさそうだ。このほどニューサウスウェールズ州のビーチでサーフィンを楽しんでいた60代男性がサメに襲われるという事故が発生し、周囲の救出もむなしく息を引き取ってしまった。『7NEWS.com.au』『BBC News』などが伝えている。
7日の午前10時過ぎ、シドニー北部から800km離れたサウス・キングスクリフのソルトビーチ(Salt Beach in South Kingscliff)でサーフィンを楽しんでいたロブ・ペドレッティさん(Rob Pedretti、60)がサメの襲撃を受け負傷したと警察と救急隊に連絡が入った。
その歯型や写真から3mほどと推測されるホホジロザメに太ももを噛まれたロブさんは、友人と他のサーファーの2名によって助け出されなんとか岸に戻ることに成功。その後、到着した救急隊によって応急処置が施されたが、左脚の怪我が酷く10時40分にそのまま浜辺で息を引き取った。
マシュー・キーホー捜査官(Inspector Matthew Kehoe)によると、ロブさんの救助に向かった2名の男性が彼を岸に引き上げる間にサメは周囲を旋回し続け、うち一人のサーフボードに突っ込むなどしたという。
現場で対応にあたった救急隊員のテレンス・サベージさん(Terence Savage)は「彼を岸に引き上げた2人は本当に勇敢だよ。ただ残念ながら、僕たちにできることは何もなかった」と『ABC News』に語っている。
事故によってキングスクリフとカバリタの間のビーチは24時間閉鎖され、