海でサメの襲撃に遭ったとしたら、それは一生忘れることができないトラウマとして残るだろう。米フロリダ州の海で25年前にサメに襲われた男性が昨年、噛まれた足からサメの歯を発見し話題となっている。25年経った現在でも、男性の皮膚にかぶりついたサメの歯はシャープな三角形を留めており、研究者らも驚きの声をあげている。
「フロリダ・スポーツマン・マガジン」の編集者として活躍するジェフ・ウィークリーさん(Jeff Weakley、46)は昨年、足に痛みを伴う水ぶくれができた。日ごろから体を鍛えているジェフさんは、それをジョギングによるものだと思っていたが、水泡をピンセットで潰してみると中から意外なものが飛び出した。それは1994年、フロリダ州のフラッグラー・ビーチでサーフィンをしていた時にジェフさんを襲ったサメの歯の一部だった。
サメの歯をネックレスとして保存することも可能だったが、ジェフさんは同州ゲインズビルにあるフロリダ自然史博物館のサメ研究プログラム(Florida Program for Shark Research)に依頼し、DNA鑑定をしてもらうことにした。
ジェフさんは『Florida Museum』のインタビューに、興奮冷めやらぬ様子でこのように明かしている。
「鑑定の結果、それがカマストガリザメ(blacktip shark)の歯だということが分かったんだ。正直なところホッとしたよ。サメの歯だと確信はしていたものの、サバやオキザヨリの歯だったらどうしようって気持ちもあってね。直感でカマストガリザメだと思っていたから、長年のモヤモヤが吹っ飛んだよ。」
一方で歯の鑑定を引き受けた同プログラム局長のギャヴィン・ネイラーさん(Gavin Naylor)は、