小脳に異常があり、医師に「一生歩くことはできないだろう」と言われた男児が、厳しいセラピーに耐え5歳にして初めて自分の足で歩いた。その時の様子は母親によってSNSに投稿され、多くの人に感動を与えて拡散している。『TODAY』『Fox 13 News』などが伝えた。
米ジョージア州チェロキー郡ウッドストックに住むカムデン・ハンソン君(Camden Hanson)が今月13日、5歳にして初めて自分の足で歩いた。カムデン君の勇姿を捉えた動画は、母親のマンディさん(Mandy)によってTwitterに投稿されると瞬く間に拡散し、10日間で再生回数が810万回を超える反響があった。
マンディさんはこの投稿に「マイヒーロー(#MyHero)」「ネバー・ギブアップ(#NeverGiveUp)」とハッシュタグを付け、次のようなメッセージを添えていた。
「こんな時期だからこそ、私たちには小さな幸せが必要だと思うのです。一番下の息子は進行性の小脳萎縮症(cerebellar atrophy)で身体に障がいがあり、1週間に10回のセラピーを受けています。そして今日、初めて1人で歩いたのです。」
13秒ほどの動画では、裸足のカムデン君がリビングに立ち、一歩一歩ゆっくりと足を前に進めている。身体を支えるのが難しいのであろう。カムデン君が踏み出した足は震え、安定こそしていないが、誰からの補助も受けずに自分の力で歩いている。そして数歩進み、ゴールの椅子に身体を預けたカムデン君は、ホッとしたようにマンディさんを見つめている。するとすかさずマンディさんが「グッド・ジョブ! ベイビー」と笑顔のカムデン君に声をかけていた。
カムデン君の小脳に異常があると診断されたのは1歳半の時で、バランスが悪く、歩こうとしてもふらついてばかりのカムデン君を神経外科医に診てもらったのがきっかけだった。MRI(磁気共鳴画像診断)の結果、両親は「歩行時のふらつきだけでなく、手の震え、ろれつが回らないなどの症状も現れる。今後は1人で歩くのは難しいだろう」と告げられた。
しかし家族は決して諦めず、