新型コロナウイルスの影響下で一部の国では刑務所内での感染を危惧し、受刑者の一時釈放や刑期の短縮が行われている。このほどトルコで、この制度によって刑務所から釈放された男が、数日後に自分の娘を殴り殺すという惨劇が起きた。これにより受刑者の早期釈放に人々が警鐘を鳴らしている。『The Sun』『Mirror』などが伝えた。
トルコ政府は刑務所内で新型コロナウイルスの感染が確認されたことを受け、感染拡大の予防措置として今月15日から一部の受刑者の釈放を開始した。しかしこの制度によって釈放されたミュスリュム・アスラン(Muslum Aslan、33)は、釈放された数日後に幼い娘の命を奪った。
ミュスリュムは昨年、妻のルキエ・アスランさん(Rukiye Aslan)を刃物で刺したことにより収監されていた。ルキエさんは幸いにも命に別状はなく、のちに離婚を申し立て、娘1人や息子2人と一緒に暮らしていた。ところが釈放されたミュスリュムは数日後にルキエさんの自宅にやって来て、子供達を連れ去ろうとした。
ミュスリュムとルキエさんは口論になり、以前から子供達に暴力を振るっていたミュスリュムは怒りの矛先を9歳の娘セイランちゃん(Ceylan)に向けたようだ。そしてセイランちゃんの腕を掴んで吊るし上げ、壁に押さえつけたまま、ホースなどで殴り続けた。
ミュスリュムは流血してグッタリしたセイランちゃんを床に降ろすと、