現地時間5日、英王室エリザベス女王によるテレビ演説が放送された。猛威を振るう新型コロナウイルスとの闘いに「私達は打ち勝つことができる」そして「家族や友人とまた会える日が訪れる」と落ち着いた声で人々を勇気づけた女王のスピーチは、英国だけでなく世界中の人々に感動を与えた。
米ジョンズ・ホプキンス大学リサーチセンターの新型コロナウイルス感染データによれば、英時間6日午前9時半過ぎのイギリス国内感染者数は4万8440名、死者数は4943名に上っている。感染者数は世界各国で8番目の多さで、なかなか収束の兆しが見えないことから人々は不安を抱えながら過ごしているという。
このような未曾有の事態を受け、このほど英王室エリザベス女王によるテレビ演説が行われた。英国および英連邦の人々に向けたスピーチの冒頭で女王はまず、医療従事者や人々の日常生活を支えるため日々懸命に働く労働者達に感謝の意を述べ、「1時間、そしてまた1時間と皆さんが働いてくださるたびに、私達の生活はより平常へと近づいていく」と述べた。また感染拡大防止のため、自主的に自己隔離を実践する人々に対しても「力を合わせれば、この病に立ち向かうことができる」「団結し固い意志をもってすれば、乗り越えられる」と呼びかけた。また女王はこの難題を受けて立ち、果敢に対処したことに誇りを持てるよう、そして後世の人達がこの時代の英国人は立派だったと語れるような未来が訪れることを願った。
さらに女王は、