エリザベス女王が英時間19日より、ロンドンのバッキンガム宮殿を離れてウィンザーへと一時的に移動するという。公式ホームページによれば「賢明な予防策として、そして実務的な理由から」とのことだが、新型コロナウイルスへの感染リスクや93歳と高齢であることを鑑みれば、現在英国内で最も多くの感染者が出ているロンドンを離れることは得策と言えそうだ。
世界各地で猛威を振るっている新型コロナウイルス。イギリスも例外ではなく現地時間17日現在で感染者は1950人、死者は71人と発表された。「イングランド公衆衛生局(PHE、Public Health England)」のホームページによると、首都ロンドンでは感染者621人と国内の3割を占めている。
この事実を受け英王室は現地時間17日に公式ホームページを更新し、エリザベス女王が19日よりロンドンのバッキンガム宮殿からウィンザーへと一時的に移動することを発表した。ロンドンのなかでも特に感染症例が頻出しているケンジントン、チェルシー地区からほど近いバッキンガム宮殿、現在93歳と高齢の女王にとってこのまま同地に居続けることはハイリスクと考えられ、『ロイター通信社』『タイム』など大手メディアもこのニュースを大きく報じている。女王は4月半ばのイースター(復活祭)が過ぎた頃まで、