英コメディアンのジョー・ライセット(31)が、実名を「ヒューゴ ボス」に改名したことを明らかにした。ドイツの有名ファッションブランド「HUGO BOSS(ヒューゴ ボス)」は中小企業などに対して商標の使用停止を要請しており、これに対する抗議として改名を決意したという。
高級ブランドの「ヒューゴ ボス」は、商標である「ボス」を商品名などに使用する小さな企業やチャリティ団体などに対して使用停止を求めている。これまでにいくつかの企業や団体が商標法違反の罪に問われ、法的手続きや商品名の変更によるコストに多額の費用を費やしてきた。
過去には英ウエールズにあるビール醸造会社「ボス・ブリューイング(Boss Brewing)」が、商品名の一部に「ボス」を使用したとして商標法違反の罪に問われた。4か月の法的争いの結果、醸造会社はビールの商品名を「Boss Boss」から「Boss Bossy」に変更、「Boss Black」は「Boss Brewing Black」へと変更した。醸造会社は法的費用に1万ポンド(約138万円)を費やしたそうだ。
コメディアンのジョー・ライセットは、こういった事実に抗議する形で改名を決意したという。英時間3月1日には自身のツイッターに改名の証拠となる証明書の写真を公開し、このようにコメントした。
「ヒューゴ ボスが、自分の名前を使われるのを嫌ってることは明らかだ。彼らにとっては残念なことだが、僕はディード・ポール(Deed Poll/改名を申請する制度)を通して法的に名前を改名した。今の僕は公式にヒューゴ ボスという名前で通っている。今後、僕からのすべての声明はジョー・ライセットではなく、ヒューゴ ボスとして発表される。楽しんでくれ。」
翌2日にはBBCの朝番組に出演し、