心臓が半分しか機能していない状態で誕生した男の子が2度の心臓手術を受け、生後157日目にして初めて笑った。その笑顔は「我が子はもう笑う力も残されていないのでないか」と心配していた両親に“希望”を与え、多くの人の心を捉えて拡散中だ。『ABC News』『KABB FOX 29 News』などが伝えている。
米ニューヨーク州バッファローに住むアレクサンドリア・ネルソンさん(Alexandria Nelson)が、帝王切開でセオドア・“テディ”君(Theodore “Teddy”)を出産したのは昨年8月30日のことだった。テディ君はアレクサンドリアさんが妊娠26週の時に先天性心疾患である左心低形成症候群(HLHS)と診断され、自宅から約4時間離れたペンシルベニア州の「UPMCチルドレンズ・ホスピタル・オブ・ピッツバーグ」にて誕生した。
HLHSは全身に血液を送る左室が非常に小さい難病で、早期に手術をしないとチアノーゼや多呼吸、ショック状態に陥り、生後1か月ほどで死亡する確率が高くなる。そのためテディ君も誕生して15分後には待機していた特別チームによる心臓の手術が行われた。
手術は何度か段階を踏まなければならず、テディ君の2度目の手術は昨年の11月13日に行われた。しかしテディ君は手術中に脳卒中を起こし、生命維持装置やいくつものチューブに繋がれると一進一退を繰り返した。それでも両親は息子の回復を信じて祈りを捧げ、どんなに意識が朦朧としていても励ましの言葉をかけ続けた。
そして病室に姉(4歳)と両親が訪れた2月3日、