うつ病治療薬の副作用で、アメリカのある男性が顔などの皮膚が爛れてしまった。顔や胸まわりの皮膚が剥がれ、両目は結膜炎に冒されて失明まで心配されたが、男性は回復し当時の悲惨な経験を明かしている。『Metro』『The Sun』などが伝えた。
米インディアナ州グリーンフィールド在住のジョナサン・レアードさん(Jonathan Laird、38)は現在、注文処理のスペシャリストとして働いている。今は元気そうに見えるジョナサンさんだが、2016年のはじめ頃に「このまま死んでしまうのでは…」と思うような難病を発症した。
当時のジョナサンさんはうつ病を患っており、精神科医から双極性障害の治療薬であるラモトリギンを処方された。ところが薬を服用して1か月後、身体に異変が起きた。唇と喉の奥に痛みがあり、両目はまるでガラス片が入っているかのような不快感があったという。
ジョナサンさんはラモトリギンには副作用のひとつでスティーヴンス・ジョンソン症候群(Stevens-Johnson syndrome)が起こる恐れがあることを医師から伝えられていたこともあり、心配になってすぐに病院へ向かった。その心配は的中し、スティーヴンス・ジョンソン症候群を発症していると診断された。
皮膚粘膜眼症候群とも言われるスティーヴンス・ジョンソン症候群は薬の副作用によって発症するケースが多く、免疫学的な異変が生じて発熱や全身倦怠感などとともに皮膚や目、口腔などの粘膜が爛れて壊死状態になる難病である。
診断後のジョナサンさんは帰宅後に薬の服用をやめたが、