日本では昨今、高齢者ドライバーの免許証返納について話題になることが多いが、このほどブラジルで運転免許試験に合格できない母親のため、息子が女装して代わりに試験を受けようとした。しかしこの息子のもくろみは失敗に終わり、逮捕されてしまったという。『The Sun』『Mirror』などが伝えた。
ブラジル・ロンドニア州の運転免許試験場で、高齢の女性に変装したヘイター・スキアーヴェ(Heitor Schiave、43)が成りすましによる詐欺と政府機関を欺こうとした罪で逮捕された。
ヘイターは今月2日、母親マリアさん(Maria、60)のものとみられるブラウスとスカートを着用し、白髪交じりのかつらをつけてメイクし、指にはマニキュアまで施して運転免許試験場に向かった。ヘイターがこのような行動に及んだのには理由があった。実はマリアさんが運転免許の試験に3回も不合格だったことから、ヘイターは母親の代わりに試験を受けようとしたのだ。
ところが試験場で車の運転席に座った時、助手席にいた検査官のアイリーン・メンドンサさん(Aline Mendonça)がヘイターの変装に気づくこととなった。アイリーンさんはヘイターについて次のように語っている。
「彼の前に5人分の試験を終わらせたばかりで忙しかったこともあり、最初は分かりませんでした。しかし助手席に座った時、彼が女装していることに気づいたのです。」
「彼はなるべく女性に見えるように最善を尽くしたのでしょう。化粧も本当によく仕上がっていて、それは素晴らしい出来だったんですよ。」
しかしヘイターがとった行動は犯罪として報告しなければならないため、