エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】2020東京オリンピック聖火リレー最終ランナー、選考に『いだてん』のエピソード思う

終盤では田畑政治(阿部サダヲ)たちが聖火リレーで盛り上げようとルートやランナー選考に苦労したことが思い出される。

田畑が聖火リレー最終ランナーには彼しかいないと白羽の矢を立てたのが、広島に原爆が投下された1945年(昭和20年)8月6日に広島で生まれた学生陸上選手・坂井義則(井之脇海)だった。

東京オリンピック開催を夢見ながら亡くなった嘉納治五郎(役所広司)は、日本人初のオリンピック選手である金栗四三(中村勘九郎)を最終ランナーにと考えており、オリンピック関係者たちも金栗がふさわしいと主張したが、田畑の熱い思いから坂井義則に決まったのである。

そのように2020年東京オリンピックでも、聖火リレーの最終ランナー選考は議論が行われていることだろう。“復興五輪”をテーマにグランドスタートするのであれば、最終ランナーもそれに沿った人選になるのではないか。

ちなみに2013年9月、2020年東京オリンピック開催が決まると開会式の総合演出は誰がやるのか話題になった。映画監督・北野武としても活躍するビートたけしは、総合演出よりも聖火リレーに関心を持っており「最終ランナーでボケ倒したい」と話していたという。『いだてん』のラストシーンを締めたのがビートたけし演じる落語家・古今亭志ん生だったのは、そんな縁かもしれない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

1 2