このほどアメリカで、緊急通報番号911へピザの注文の依頼が入った。電話を受けたオペレーターの男性は当初困惑したものの、これが密かに助けを求めていることを悟った。そんな彼の機転によって無事、家庭内暴力の男を逮捕するに至ったという。『New York Post』『UNILAD』『13abc』などが伝えている。
米オハイオ州ルーカス郡オレゴンで今月13日、緊急通報番号911にある女性から「ピザの注文をしたい」と連絡があった。この電話を受けたオペレーターのティム・テネィックさん(Tim Teneyck)は少し困惑したが、オペレーター歴14年のベテランである彼は、女性の口調から「助け」を求めていることを読み取った。ティムさんが女性とやり取りした会話は次の通りだ。
ティムさん「はい。オレゴン、コール911です。」
女性「ピザの注文をしたいんだけど、届け先は○○でお願いします。」
ティムさん「あなたは、ピザの注文のために911に電話したの?」
女性「あぁ、はい。そうなんです。で、アパートの○○号室までお願いします。」
ティムさん「ピザを注文するのに、この番号は間違ってますよ。」
女性「違うの! 違うんです。あなたは分かってない。」
この時点で女性が何かを訴えていることを察したティムさんは、「分かった。今、あなたの状況が理解できたから」と返した。そして次のようにやり取りを続けた。
ティムさん「そこにまだ、誰かいるんだね?」
女性「そうなの。Lサイズのピザが欲しいの。」
ティムさん「分かった。怪我とかはない? 何か処置が必要だったりしますか?」
女性「いいえ、ペパロニでお願いします。」
通話を終えた後のティムさんは、