南アフリカ東ケープ州のポート・エリザベスで11月26日午後2時過ぎ、乗用車が大型トラックの下敷きになる事故が発生した。乗用車の女性運転手はかろうじて一命をとりとめたが、命の危険を顧みず彼女の手を握って励まし続けた男性が話題になっている。『HeraldLIVE』などが伝えた。
トラック運転手は子供を迎えに行くため、午後2時ごろトラックを通りに停めて小学校に向かった。子供を連れて戻ってくると、停めてあった場所にトラックがないことに気づいた。
トラックはブレーキがかかっていなかったのか前方へと下っていき、高さ約3メートルの土手から落下していたのだ。その先には道路があり、そこを走っていた乗用車が下敷きになってしまった。乗用車の運転席にはロシェル・フェルカーズさん(Rochelle Velkers、26)がいたが車は見事に潰れており、誰もが彼女の生存を諦めていたという。
近くにある小学校のPTA会長チャーリー・ジレットさん(Charlie Gillett)と校長は事故を知り、急いで現場に駆けつけた。そして現場を見た瞬間、子供たちが巻き込まれているのではないかとすぐに車内を確認した。
車から女性の手と足が出ているのを見たジレットさんは、彼女に声をかけた。女性は顔が見えないものの、非常に混乱している様子だったという。そこでジレットさんは「私はここにずっといますよ。今からみんなで救出しますから」と伝え、