1945年(昭和20年)8月6日に広島市、8月9日に長崎市へ原子爆弾が投下されて74年となる。そんななか「長崎原爆の日」を前に、米人気ドラマ『ディス・イズ・アス』のなかで「Nagasaki」が「破壊する」「つぶす」という意味で使用されていたことが報じられ物議を醸している。
ドラマ内で、テレビ局のお偉いさんが若手俳優に対して「逆らうならば居場所はなくなるぞ」と脅すシーンで「ナガサキするぞ」とのセリフが登場する。これは「潰すぞ」との意味合いで使われている。アメリカでも一般的に使われない言葉で、関係者はドラマの演出上「憎たらしい嫌なやつ」というイメージをつけるために用いたのではないかという。
これに対し、長崎で原爆投下当時に被爆した人々からは「原爆の恐ろしさが分かっていない」と非難する声があがっており、当時11歳だった山脇佳朗さん(85)は「そのような場面でナガサキという言葉を使ってほしくない。ユーモアとも受け取れない」「感情を逆なでするような表現には抵抗がある」という。
また、長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会・川野浩一議長(79)は「悲しすぎて言葉にならない」「きのこ雲の下で何が起きたのかを分かっていない。『つぶす』なんてものではない」とコメントした。
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