一部の宗教では信仰の一環として幼いうちに割礼という儀式を行うことがある。このほどインドネシアで、どうしても割礼を受けたくない5歳男児が逃げ出して屋根の上に数時間居座ってしまう出来事があった。『The Sun』『Mirror』などが伝えている。
インドネシアのジャワ島セランで、開業医のアニック・スタリ医師(Dr. Anik Sutari)が5歳男児の割礼の処置を施そうとした際にその子に逃げられてしまったことをFacebookに投稿したところ、人々の関心を集めた。
インドネシアは人口の約9割がイスラム教徒で、そのしきたりとして男子は幼いうちに性器の一部を切除する割礼が行われる。地域によってその目的は様々だが、男子は衛生面と性感染症の予防のため、女子の場合は女性器切除をすることでふしだらな女性に育たないようにという理由があるようだ。
そして今回、5歳男児が割礼のため両親とともにスタリ医師の診療所を訪れた。ところがどうしても割礼を受けたくなかった男児はその場から逃げ出し、外に出て診療所の屋根にのぼり、そのまま降りるのを拒んでしまった。
両親は慌てたが、無理に引きずり降ろそうとすれば息子が屋根から転落する危険もあって為す術がなかったという。この時スタリ医師が撮影した写真には、屋根にまたがった男児がぼうぜんと空を眺めている様子が捉えられており、その姿はどこか哀愁が漂う。
2時間ほどそんな状態が続いたが、