日本では支払いの際、受け取る側が拒否しない場合を除いて貨幣の種類ごとに20枚までしか使用できないと法律で定められている。しかし中国では異なるようで、このほど高級車を購入するために客が大量の小銭を持ち込んだ。『South China Morning Post』『經濟日報』などが伝えている。
今月18日、河北省滄州市の自動車ディーラーに女性客(一部報道では男性客とも)がフォルクスワーゲン・パサートを購入するために来店した。女性は現金を持っていると主張したが、通常では考えられないような持参方法だった。
彼女は総重量約1トン近くもありそうな小銭を66袋に入れて持ってきたのだ。これだけの小銭を数えるとなればかなりの労力がいるため、自動車ディーラーは断ることも可能だったはずだが、なんと女性の申し出を受け入れたという。
そのため当日から従業員17人総出で小銭を数え始めた。その日はほとんどの従業員が残業し、コインケースに硬貨の種類を分けて入れたのだが、その手は汚れて真っ黒になっていた。
3日間費やしてようやく全ての小銭を数え切ったが、その総額は131,492元(約207万円)になったそうだ。『South China Morning Post』によると、車の価格は190,000元(約300万2,000円)だったため残りは電子決済にして女性は無事に車を購入することができたようだ。なお『沧州日报』では、この女性は飲食店の経営者で客から代金を小銭で支払われること多かったと報じている。
女性によると、