中国で2013年から流行するようになった「土豪(Tuhao)」という言葉。早く言えば「成金」のことである。“人はいきなり金持ちになっても、そのスマートな使い方を知らない。品位が付いていかない”などという嘲笑や批判の中、彼らは様々な話題を提供してくれている。このほどは広東省で…。
「肩は凝り、指が震え、ツッてしまうことも」。メディアの取材についそうボヤいてしまったのは中国・広東省湛江市のディーラーの従業員たち。昨年の話ではあるが、カイさんという名の男性客が諸費用込みで約9万元(約160万円)という車を購入したいとバンに乗って来店し、支払いのすべてを少額紙幣と硬貨でおこなうと言い出した。
商談が成立すると、包装紙にくるまれた束となってバンの荷台から運び出されたのはかなりボロボロになったお札と硬貨があわせて10万枚ほど。重さにして0.5トンもあったといい、ディーラーの奥の部屋では複数の従業員がお札の勘定にてんてこ舞いとなったそうだ。
また遼寧省では1人民元硬貨66万枚をトラックに積んでディーラーに向かい、手持ちの硬貨2万元分を合わせて68万元の高級車を購入した男性がいた。計算にかかった時間は10時間。硬貨は4トンもの重さであったという。こうした話題があるたびに中国版Twitter「ウェイボー」では、“土豪(Tuhao=成金)のやること。田舎者がいきなり金持ちになっても、コツコツ、ちびちびと貯めて大きな買い物をする癖が抜けない”という結論に至ってしまうようだ。
出典:http://www.chinesetimeschool.com/en-us
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)