台湾・高雄市鳳山区で今月22日、男性が自宅前の道路で刺される事件が起きた。男性は腹部を長さ45センチの刃物で刺されており、病院へ運ばれたが助からなかった。犯人は被害者男性の知人の男で、現場で近隣住民らに取り押さえられ、駆けつけた警察官に逮捕された。男は18年前に被害者男性が起こした車の衝突事故でかかった修理代を払ってもらうため男性を探し続けていたが、ようやくFacebookで居場所を突き止めたという。『自由時報』『蘋果日報』『三立新聞網』などが伝えている。
事件があったのは朝6時40分頃、出勤のため家を出た男性に長さ約45センチの刃物を持った男が詰め寄った。2人の激しい口論を聞きつけ、男性の家族や近隣住民が様子を見に出てきたという。男が男性の手や膝を切りつけたため、男性が「人殺し」と叫ぶと、男は原付バイクに乗ってその場を去ろうとした。しかし男性がそれを阻止してもみ合いになり、男に腹部を刺されてしまった。男は「殺すつもりはなかった」と話している。
警察の調べによれば、犯人(38歳)と被害者男性(38歳)はかつて仲の良い友人だった。しかし2001年に被害者男性が起こした車の衝突事故で、2人の間に溝ができた。当時運転免許を持っていなかった被害者男性は、インターネットで知り合った女性に会いに行くため、犯人の男にレンタカーを借りて一緒に行ってほしいと頼んだという。しかし結局女性には会えず、男がコンビニで休憩している間に、被害者男性はハンドルを握り電信柱に衝突する事故を起こした。
犯人の男の供述では、レンタカー会社は車を50万元(約180万円)で買い取るよう要求し、