愛する人との間に子供を授かり、これから家族で幸せな家庭を築いていこうとしていた矢先にがん宣告を受けた女性。このほど友人や身内らが、ホスピスに移った女性のために婚約者の男性との挙式を手配した。願いが叶った女性は結婚式からわずか1週間後に旅立ったという。『Daily Record』『Herts Advertiser』などが伝えている。
英ハートフォードシャー州セント・オールバーンズに住むターシャ・バートンさん(36歳)は、2015年5月に職場でダニエル・コーレイさんと出会い、6月のターシャさんの誕生日から交際を始めた。その6か月後の2016年に2人は婚約し、まもなくして息子アラリック君(1歳7か月)が誕生した。愛する人とこれから家庭を築いていこうとしていたが2017年10月、ターシャさんは激しい痛みに襲われた。病院の検査で大腸がんが発覚し手術を受けたが、既に末期の状態で最新のスキャン検査ではがんは肺や肝臓、リンパ節に転移していることが判明した。
余命わずか2週間と宣告されたターシャさんは、11月27日の午前10時に同州バークハムステッドにあるセント・フランシス・ホスピスへと移った。ターシャさんの23年来の親友キャット・レイデンさんは、ターシャさんの夢でもあったダニエルさんとの結婚式を是非実現させてあげたいと、急遽Facebookを通して末期がん患者のためにウエディングを手配する非営利団体「Wedding Wishing Well Foundation」に連絡し、挙式の協力を依頼した。このことを知ったハートフォードシャー州の複数の企業からは寄付が殺到し、依頼を引き受けてくれた「Wedding Wishing Well Foundation」の協力によってカメラマンやメイクのスタイリスト、ウエディングケーキや花、60人分のケータリング、ターシャさんのドレスやダニエルさんのスーツなど全ての手配が整った。そして11月28日の午後1時、