幼い子供を連れてのフライトは容易ではないだろう。このほど、米フロリダ州の母親が生後11か月の女児を連れて別の州へ向かおうとしていたところ、乗り込んだ機内で見知らぬ男性に思ってもいない親切を受けた。『Inside Edition』『FOX 29』などが伝えている。
フロリダ州オーランドに暮らす双子の母ケルシー・ズウィックさんは12月6日の夜、慢性肺疾患を抱える生後11か月の娘ルーシーちゃんをペンシルベニア州フィラデルフィアにある「Children’s Hospital of Philadelphia(フィラデルフィア子供病院)」へ治療に連れて行くため、アメリカン航空588便に乗り込んだ。
双子は予定日より11週早く生まれたことから、ひとりは86日間、ルーシーちゃんは100日間をNICU(新生児集中治療室)で過ごさなければならなかった。この1年は双子たちにとって、ケルシーさんたち親にとってもハードなものだったという。病を抱えるルーシーちゃんを連れて飛行機に乗り込むには多くの準備が必要であり、ケルシーさんはベビーカー、オムツの入ったバッグ、大きな酸素濃縮器などフライト中に必要な荷物を持ってエコノミー席に座った。
ケルシーさんが、周囲の乗客らに「もし、うるさくしてしまったらすみません」と伝えていた時、CA(客室乗務員)が近付きこう伝えた。
「ファーストクラスの男性が、あなたと娘さんに席を譲ると申し出て下さっていますよ。」
その言葉を聞いたケルシーさんは一瞬きょとんとし、CAの顔を見つめた。しかしCAに案内されファーストクラスへの通路を歩くうち、