愛する我が子が最初の一歩を踏み出した瞬間というのは、親にとって生涯忘れられない思い出として記憶に刻みつけられることだろう。まして幼い我が子が病を患い、それを乗り越えた後の一歩というのはやはり特別だ。このほどイギリスで、生後1歳1か月にして2度の脳卒中を患った女児のニュースが『Mirror』『The Sun』などで伝えられた。後遺症を抱えながらも少しずつ回復を見せている女児が、自力で一歩を踏み出せたことに両親は喜びを露わにしている。
ケント州メードストンに住むベサニー・コンベンちゃん(2歳)に異変が現れたのは昨年8月、ベサニーちゃんが1歳1か月の時だった。
「叫び声をあげてベビーベッドで悶えている」という祖母ジャネットさんからの連絡を受けたベサニーちゃんの母アリスさん(32歳)と父フィルさん(32歳)は、慌ててメードストン病院へ駆けつけた。医師らは意識不明になっているベサニーちゃんを見て「髄膜炎の可能性がある」と口にしたが、CT検査にて脳内出血を起こしていることがわかり、ベサニーちゃんは直ちにロンドンのキングス・カレッジ病院(King’s College Hospital)へと搬送された。
その病院での検査では、ベサニーちゃんは脳の出血だけでなく心臓に小さな穴が開いていることがわかった。これにより血液の流れに異常が起こり、血栓がある可能性も指摘された。医師からベサニーちゃんは脳卒中を起こしたと聞かされたアリスさんとフィルさんは、大きなショックを受けた。
「子供が、しかも赤ちゃんが脳卒中を起こすなんて今まで知りませんでした。この1週間ほど前、娘は体調が悪く、喉の痛みがあり汗をよくかいていました。でも私たちはウイルスに罹ったのかと思っていました。妊娠時も正常だったし、娘も元気に生まれてきてくれて、これまで問題なく育ってきてくれたのです。でも娘の容態が急変した時は、まるで悪夢を見ているかのようでした。冷静になろうとしたけれどパニックに陥ってしまって。人生で最悪の瞬間でした。」
その後、エヴェリーナ・ロンドン小児病院(Evelina London Children’s Hospital)にて更なる治療を受けたベサニーちゃんは、