イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達・番外編】アデルの歌で意識が戻った! 脳出血で昏睡状態の7歳児。

人気歌姫アデルの、優しく訴えかけるようなちょっとかすれた歌声。昏睡状態にあった少女が、大好きなアデルの曲によって意識を取り戻したとして話題になっている。

昨年4月、英ランカシャー州の7歳の少女シャーロット・ニーヴちゃんは夜お気に入りのDVDを見た直後に、いきなり体調不良を訴えて倒れ、病院に運ばれた。診断した医師は母レイラさん(31)に、シャーロットちゃんは脳出血を起こしているためそれなりの覚悟が必要であると告げ、出来る限り病院で付き添ってあげるよう助言した。

ある時病室で、シャーロットちゃんが大好きだったというアデルの“Rolling in the Deep”がラジオから流れ、レイラさんは一緒に口ずさんだという。すると昏睡状態に入って1週間のシャーロットちゃんが、驚いたことに微笑みを返したではないか。レイラさんは英紙『デイリー・テレグラフ』にその時の様子をこう語っている。

「看護師さんたちはもうビックリしていました。もっと刺激を与えてみたらどうだろうということになり、私がさらに歌ったらシャーロットはまたニコッとしたんです。」

医師は、脳圧をコントロールするための脳槽ドレーンを外しても呼吸が安定していることを確かめ、「こんなことは奇跡です!」を繰り返し、意識が戻り目を開けたシャーロットちゃんには理学療法、作業療法、言語療法が施され、徐々に自宅で過ごせる時間が増えていった。「11歳の姉ミーガンもいるし、“やっぱり我が家が最高ね”がシャーロットの最初の言葉でしたよ」とレイラさんは語る。

大好きな母が、これまた大好きなアデルの曲を歌ってくれた。シャーロットちゃんは嬉しかったに違いない。昏睡状態に陥った患者を前にした時、どう働きかけてももう反応しないと決めつけることは勿体ない。楽しい音による刺激を続けることが、時にはミラクルな効果をもたらすこともあると教えてくれた素晴らしい話である。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)