欧米では、病と闘う患者のためにクラウドファンディングサイトで寄付金を募ることは決して珍しくなく、見知らぬ人からの善意の募金が様々な理由で苦しむ人の救いになっていることは事実である。しかし、そうした好意を悪用する輩もまた存在する。このほど、白血病の娘の治療のためにと設定されたアカウント詳細を真似し詐欺行為を働こうとした何者かに、娘を亡くした両親が激怒した。『The Sun』『Metro』などが伝えている。
グレアム・ジャクソンさん(42歳)と妻アマンダさんは、8月に6歳だった娘のダーシーちゃんを急性リンパ芽急性白血病で失い、いまだ悲しみが癒えないにもかかわらず、寄付金を募っていたクラウドファンディングサイト「GuFundMe」で信じられないアカウントを目にした。それはダーシーちゃんの名前や詳細が全てコピーされた偽のアカウントで、詐欺とは知らずに寄付した人たちからの募金が5千ポンド(約74万円)も集まっていた。
ジャクソンさん一家は、もともとスコットランドのファイフにあるカーコーディという街に住んでいたが、3年前からサウジアラビアに移住していた。病と闘うダーシーちゃんにアメリカでの治療を受けさせたいと願った両親は「GoFundMe」に寄付を呼び掛けた。アメリカでの治療費は100万ドル(約1億1千万円)を必要としたが、ダーシーちゃんのことはネット上でも拡散し、