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まるで空を飛ぶホテルのようなゴージャスな旅客機が売りに出されている。売主は湾岸諸国で最も富裕な国のひとつと言われるカタールの王族である。
注目の旅客機は、2012年に生産され、飛行時間が403.2時間というボーイング747-8I型である。外観だけみると普通の旅客機と何ら変わらないが、2階建ての機内はベースカラーが金、青、白で統一されており、飛行機の中ということを感じさせない豪華さだ。
2014年、カタールの王族の好みに合わせて米テキサス州サンアントニオのボーイング社の工場で改造され、467席あった座席はほとんどが取り外された。広々とした空間には76席とクルー用の18席だけが残され、会議室、ラウンジ、ベッドルーム、医務室、調理室のほか、10のトイレが完備されている。
豪メディア『PerthNow』は、少なくとも約440億円(4億米ドル)の価値があると見積もっているが、大型旅客機といわれ半世紀にわたって活躍してきたボーイング747型機は、燃費がいい小型の飛行機に押され、現在は生産の継続が難しくなっているという。
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