結婚式を目前にして、ある女性がとんでもない悲劇に見舞われた。アフリカ南部のジンバブエでカヌーに乗り川下りを楽しんでいたところ、突然ワニが襲いかかってきたのである。不幸にも女性は右腕の切断を余儀なくされたが、事故からわずか5日後に予定通り挙式を行ったという。『Mirror』『The Sun』などが伝えている。
英ケント州ブロムリー出身の慈善活動家であるジェイミー・フォックスさん(27歳)は、妻となった元テニス選手ザネレ・ヌドロブさん(25歳)の勇気ある行為を称賛した。
ジェイミーさんは、15歳~17歳の若者がソーシャル・アクション(社会的活動)やそれに伴うスキルを身につけるためのプログラムで英政府基金にて運営されている「National Citizen Service(ナショナル・シティズン・サービス)」の契約コーディネーターとして働いており、2年前にジンバブエを訪れた時にザネレさんと知り合い恋に落ちた。今年の5月5日にジンバブエで挙式と披露宴を予定していた2人は4月30日、ヴィクトリアフォールズ近くのザンベジ川でカヌー下りをすることにした。
川に出る前、ツアーガイドが「穏やかなザンベジ川では、ワニは滅多に見かけませんが時に現れることもあります」と話していたが、その警告が現実となってしまった。川に出たジェイミーさんとザネレさんの乗ったカヌーに、姿も音もなく近付いてきたワニは突然ジャンプし、ザネレさんを水の中に引き込んだ。
ザネレさんとは反対方向にジェイミーさんも落ちたが、水から上がった時にはツアーガイドがザネレさんを別のボートに引き上げていた。ジェイミーさんは彼女の右腕がワニに食いちぎられ、ぶら下がった状態になっていることから事態の深刻さを察した。タオルで止血されていたザネレさんは、通報から5分以内に到着した救急ヘリコプターでヴィクトリアフォールズの病院へと運ばれた。
だがそこで深刻な怪我の状態を知った医師らは、