若く美しいダイアナ妃を妻に持ちながら、ダイアナ妃との結婚前から男女の仲だったカミラ夫人との関係を断つことはできなかったチャールズ皇太子。その皇太子に関する新著『Rebel Prince: The Power, Passion and Defiance of Prince Charles』(Tom Bower著)に、これまで知られることのなかった“真実”がいくつも綴られていることが分かった。この著書は王室側が正式に認めた伝記というわけではなく、皇太子側の情報筋からは「作り話」という反論もあがっているが、高い関心を集めているその内容をいくつかご紹介したい。これらは真実なのか、それとも全てが想像に基づくフィクションなのか…。
■英エリザベス女王が抱いた嫌悪感
チャールズ皇太子とカミラ夫人の公邸として使われている英王室の邸宅「クラレンス・ハウス」だが、エリザベス女王の母が暮らしていた場所だったこともあり、女王は2人が同邸宅に引っ越すことを当初は禁じたという。
「(ダイアナ妃と別れた)チャールズ皇太子が、当時92歳だった祖母(エリザベス女王の母)の邸宅でカミラ夫人と暮らす―これは不愉快極まりないことだとエリザベス女王は思ったのです。そのため、チャールズ皇太子にはセント・ジェームズ宮殿(最も古い宮殿の一つ)に住まわせたのです。ここは寒いうえに、わびしい場所なのです。」
■ダイアナ妃の急逝による衝撃
ダイアナ妃がフランスで事故死し、現地で亡骸を見て涙を流すしかなかったとされるチャールズ皇太子。そんな皇太子の当時の様子はこのように記されている。
「チャールズ皇太子は、繰り返しこう言っていたのです。『みんながこの私を責める。そうだろう? 世界中が大騒ぎになる』と。」
「(しかし)チャールズ皇太子は罪悪感ゆえに、思考が麻痺したような状態になっていたのです。」
■エリザベス女王がカミラ夫人との結婚に立ち会わず、ひどく傷ついたチャールズ皇太子
カミラ夫人にも家庭があったため、いわゆるダブル不倫をしていたチャールズ皇太子。その後ダイアナ妃との離婚、妃の事故死を経て2005年にカミラ夫人と結婚したが、