合意の上での性関係を「レイプ」と偽られたことで、ひとりの男性が逮捕された後に命を絶った。このほどその男性に容疑をかけた警察が、虚偽の告発をした女に対して捜査を開始しているが、息子を亡くした両親は警察に対して民事訴訟を起こしている。英メディア『The Sun』『Metro』などが伝えた。
英ウスターシャー州レディッチで2015年、ある冤罪事件が起こった。フォークリフトの運転手だったロス・バロックさん(38歳)は、同年2月に知り合った女性と性的関係を持った。その後も2人は電話で互いに気のあるメッセージのやり取りをしており、合意の上で行為に及んだことはそのメッセージからも明らかであった。
ところが3月、ロスさんはウエスト・マーシア警察から事情聴取されレイプ容疑で逮捕された。ロスさんは警察に女性とのメッセージを見せて性行為は合意だったと主張したものの、警察はスマホ上のメッセージを証拠として認めず拒否。その後、起訴されたロスさんは保証保釈金を支払って1か月間保釈の身となった。最終的に起訴は取り下げられたものの、警察から「再び起訴される可能性もあり得る」と警告され、ロスさんは女性からの虚偽のレイプ告発に1年間苦しみ続けた結果、自宅の車庫で首を吊り命を絶ってしまった。ロスさんの変わり果てた姿を発見したのは、母親のキャロルさん(74歳)だったという。遺書には「この生き地獄から自由になる」と記されてあったそうだ。
キャロルさんと父親のロナルドさん(76歳)は、「もし警察が息子の容疑に対してきちんと捜査をしていたら、息子は死なずに済んだ。レイプ容疑は息子の人間性を変えてしまった」として現在、ウエスト・マーシア警察に対し民事訴訟を起こし、