世界にはポイ捨て禁止の法律を掲げ厳しい罰金を科す国もある。イギリスのある地域でも、街を綺麗にする目的でポイ捨てをした市民には厳しい罰金支払いを命じている。このほど幼い子供たちが鳩に食べかすを与えていたことを市役所職員に咎められた母親が、「街を汚している」として罰金を命じられてしまった。英メディア『Mirror』『real fix』『The Sun』などが伝えている。
ウェスト・ヨークシャー州レイバンズクリフに住むケイティー・トラッドギルさん(31歳)は、娘アメリアちゃん(5歳)と息子フィンリー君(3歳)を連れてブラッドフォードのシティセンターへ出かけた。買い物の後、ケイティーさんは子供たちにソーセージロールを買い与えベンチで食べさせた。2人は食べ終えた後、ソーセージロールの袋に残っていた食べかすを地面にいる鳩にあげた。
その様子を見ていた市役所職員は、ケイティーさんに近付き「ゴミを路上に撒き散らすなんて」と非難し、罰金80ポンド(約12,000円)の支払いを命じた。ケイティーさんは仕事をしておらず、現在ベネフィット(生活保護手当)を受給している。決して楽とは言えない生活で80ポンドの罰金を支払うことは容易ではなく、涙ながらにこのように明かした。
「鳩に餌を与えることが禁止されていると知っていれば、子供たちにそんなことをさせませんでした。でもポイ捨て禁止のサインもどこにもなかったし、ソーセージロールの入った袋はちゃんとゴミ箱に捨てました。市役所職員の男性が近付いてきた時には、たくさんの鳩が食べかすを食べてしまった後だったので、地面には何もなかったんです。80ポンドの罰金は大きいし、本当に辛いです。」
ブラッドフォードでは現在、協議会が地域のゴミを減らす活動を行う慈善団体「Tidy Britain Group」と協力してポイ捨てをする市民に厳しい目を光らせる“Eyes”キャンペーンを行っている。協議会には「3GS」というプライベート企業も参加しており、