「バックストリート・ボーイズ」の超人気メンバーだったニック・カーター。2014年にローレン・キットさんを妻に迎え、昨年春には妻との間に待望の男児が誕生して幸せに暮らしていた中、突然降ってわいた性的暴行容疑。訴えの主は夫も子もある現在33歳の女性シンガーソングライターで、15年前に人気絶頂だったニックから当然のように性行為を無理強いされたというものである。
ハリウッドで女優やモデルが断固として立ち上がり、次々と暴露し始めた業界男性陣によるセクハラ行為。女性側が異口同音に「力づくで恐ろしくなり抵抗できなかった」と言っているのに対し、男性側は「合意の上」「彼女が仕掛けた枕営業」「自分と寝たがるグルーピーだと思った」などと主張する。そんな誤解のあった性行為の強要が次々と裁判に持ち込まれようとしているが、なんとここにニック・カーター(37)の名が浮上してしまった。
ニックに強姦されたと訴えているのは、過去にガールズグループ「ドリーム(Dream)」で活動していたシンガーソングライターのメリッサ・シューマン。2006年にブランドン・ヘンシェルさんと結婚し、女の子にも恵まれてこちらも幸せに暮らしていた。だがハリウッドで起きているセクハラ行為排除の動きに「自分も封印していた忌まわしい思い出を解き放とう」という気持ちで立ち上がったもようだ。
彼女はこの一件について『Melissa Explains It All/ MY LIFE UNFILTERED… ALL IN GOOD HUMOR』というタイトルのウェブページを開設して長文を綴っており、“Don’t worry, I won’t tell anybody.(心配するなって。このことは誰にも言わないからさ)”というニックが囁いたという言葉から始まる。メリッサが18歳であった2002年のこと、TV映画『The Hollow』(2004年公開)に向けてニックとのデュエット話が持ち上がり、彼のマネージャーが取り持つ形で2人はデートをすることになった。ニックはオフの日にメリッサをサンタモニカにある自宅兼オフィスに招くとバスルームに連れ込んでキスほかの性的接触を始め、「これ以上はイヤ」と彼女が拒否しても無視して服を脱がし、ベッドルームでは非常に荒々しい表情とやり方でオーラルセックスを求め、彼女の手を掴むと無理やり彼のペニスへ押し付けた。抵抗の余地を与えない彼に、メリッサは「とにかく早く終わって」と心の中で叫ぶしかなかったという。