若い女性がヘロインの過剰摂取で倒れ、意識がない、中毒死した…こんな話題に事欠かないアメリカ。銃や薬物に絡む事件の現場に子供が居合わせることが多いことも、この国の犯罪事情の特徴である。このたびのニュースはフロリダ州から。20代のママ友2名が乳児のそばでヘロイン過剰摂取という、あまりにも情けない話題をお伝えしなければならないようだ。
「車に一緒に乗っている友人がヘロインを過剰摂取し、体を痙攣させて意識を失っちゃった。すぐに来て…。」
5日午後1時頃、フロリダ州パームビーチ郡のボイントンビーチ署は若い女性の声でこんな通報を受けたが、その女性も体調がおかしいのか場所を確かめようにも声は途中で絶えてしまった。幸いにも彼女たちのSUV車で起きている異変に気付いた付近の人が911番通報し、警察官らが現場に駆け付けたという。
彼らが目にしたのは、薬物の過剰摂取につき運転席と助手席で意識を失っていた若いママ友2名。うち1名は最初の通報者であろうが、そちらもヘロイン過剰摂取で意識を失っていた。この母親たちには2度と同じ過ちを犯してほしくない。また薬物依存で同じような問題を抱えている母親たちには、この親子4名が揃って命を落としていた可能性があることを伝えなければならない。同署はそんな気持ちからこのたびの事件の詳細を世間に公開にすることに決めたそうだ。
同署の発表をもとに地元メディアの『Sun Sentinel』が伝えたところによれば、現場はイースト・ウールブライト・ロードの「サンシャイン・スクエア」「UPSストア」などが立ち並ぶ賑やかな商業地区の一角で、バンク・オブ・アメリカ・フィナンシャルセンターの駐車場に停めていた車の後部座席には、生後間もない乳児2名がいた。